海外旅行者必見!VPNが違法または制限されている国一覧をチェック!

海外旅行でもGoogleやFacebook、LINEを代表する使い慣れたWEBサービスを利用したい人は多いはず。しかし、海外ではその国によって通信インフラ・サービスに対する法律が異なり、日本と同様にこれらのサービスを気楽に利用することはできません。

場合によっては規制や制限がかかっています。そこで、VPNプロバイダが提供するサービスを使うことが多くなりますが、海外ではVPNを禁止または、制限をしている国もあります。

そこで今回は、VPNが違法または制限されている一覧を解説するとともに、リスク回避ができるVPNについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

海外でVPNを利用する前に確認したい制限や違法性について!

中国やロシアでVPNを使ったらどうなるか気になり、この記事に辿りついた方もいるかもしれません。

結論からいうと、中国やロシアでもVPNは使えます。さらに、日本人が中国などへ旅行で訪れ、VPNを使ってGoogleなどを利用することも可能です。

しかし、中国ではVPNの利用には制限があります。また、中国以外にもこれから紹介する国ではVPN自体が違法扱いの場合もあります。トラブルに巻き込まれないよう、VPNの制限がある国と違法扱いの国は認識しておくとよいでしょう。

間違った使い方をしなければ、下記の国でも利用可能なVPNサービスはありますので、参考にしてみてください。

実質的には利用できるけれども、利用方法によってはVPNが危険な場合がある!

VPN制限または違法になる国はどこ?

これから紹介する国はVPNの利用にあたっては細心の注意が必要です。間違った使い方をすると罰則や、場合によってはその国の政府に誤解され、罪になる可能性があります。

中国(制限)

中国の検閲といえば「グレートファイアウォール」です。政治や宗教に関するネガティブニュースなどが国民の間で拡がらないよう政府がネット通信に関して監視をしています。そのため、VPNで国外のWEBサービスであるGoogleやLINEなども利用が禁じられています。ただ、中国へ行く駐在員の日本人なども多くいますが、外国人に対してのVPN利用に関してはグレーゾーンという状況です。

トルコ(制限)

SNSが特に厳しい国と言われています。VPNも規制がされており、違法ではないにも関わらず使いにくい国です。一方で、VPNはトルコサーバーを経由することが意外とあります。その理由は、「通貨の安いトルコにVPN接続し航空券を安く買う方法」が旅行者の間で知られているためです。詳しくは別の記事でご紹介してますのでチェックしてみてください。

インド(制限)

制限があるという情報もありますが、個別にネット検閲を行なっている程度のようです。基本的にはVPN使用に影響はないでしょう。

イラン(制限)

政府公認のVPN以外は利用が禁止されています。政府がプロバイダへ情報開示を求めている国です。

アラブ首長国連邦(制限)

VPNの利用は合法としている国ですが、アクセスできないコンテンツが一部あるため制限付きとなります。

ウガンダ(制限)

SNSに対する税が導入されているため、VPNを利用する国民が増えたことからVPNが禁止に制限をかけています。

エジプト(制限)

VPN利用について明確な罰則はなく、違法ではありません。しかし一部のアプリなどをブロックしているといわれます。

シリア(制限)

VPN利用は合法とされていますが、一部のVPNをブロックしているようです。通常利用であれば問題はないでしょう。

ここから先に紹介する国でのVPN利用は違法にはなります。外国人の場合にはVPNの利用はできますが、使い方を間違えると危険かもしれません。

ロシア(違法)

ロシアではVPNが違法です。「ファイアウォール」により、特定のサイトへのアクセスが禁止されています。戦時下の中でもあるため、VPNの使用は非常に厳しく取り締まっているようです。インターネット鎖国を目指していると言われるほど、ロシア政府はVPNを次々に禁止しています。しかし、多くのVPNプロバイダではロシアのウェブサイトにもアクセス可能で、禁止はされているけれども利用はできるという状況といったところです。

ベラルーシ(違法)

政府に対する抗議が行われないようにVPNの使用が全面的に禁止されています。政府の監視が届かないVPNを違法とみなしている国です。

トルクメニスタン(違法)

外資系WEBサービスに対して検閲を行なっています。そのためVPNの利用については違法とみなしています。

イラク(違法)

ネット検閲が厳しく、VPNは違法としています。歴史上戦争などの影響もあってか政府の検閲は厳しいでしょう。

オマーン(違法)

VPNに限らず、SSLによるセキュアな接続サイトも違法扱いとなるようです。ネット検閲が厳しくVPN利用は御法度と言われます。政府は絶対君主制で厳しい情報統制がなされている国です。

北朝鮮(違法)

インターネットにアクセスできるのは、政府の人間だけです。とても閉鎖的な国のため、VPNを利用していることが気づかれると逮捕される可能性もあるかもしれません。一般の人は北朝鮮イントラネットと呼ばれる閉鎖的な情報網にしかアクセスできません。北朝鮮でVPNを利用することはまずないかと思いますが、知識として覚えておいてもいいでしょう。

VPN制限に関するまとめ

VPNは世界では合法の国が多いのはなぜなのか?

VPNを利用する人の中には、一部悪い使い方をする人もいるかもしれません。しかし、ネットサービスにおける個人情報は本来は保護され守られるべきという考え方が正しいといわれます。つまり、ユーザがVPNを利用し、セキュリティやプライバシー保護を目的にサービスを利用することは自然なことです。そして、VPNプロバイダへ料金を支払うという対価としてサービスが受けられているという点からも多くの国では合法として成り立っています。

旅行中にVPN使用で捕まることはあるのか?

結論:旅行者がVPN使用で捕まることはない

これは、政府の規制の目的から辿ると答えが見えてきます。

国によってはVPNを利用することが法律違反になるため、厳密にはNGになりますが、VPNの特性上、旅行者がVPNを使っていたとしてもそれに対して罰則を与えることは難しいはずです。

また、国や政府のVPNに対する考えを探ってみるとイメージが掴みやすでしょう。

■政府がVPNを規制したい理由

  • 自国民が海外情報にアクセスすることを規制したいと考える
  • 自国でテロや政府に対する抗議が行われることを恐れる
  • GAFAに利益が生まれるのを望まない国もある
  • フェイクニュースの拡散で国のイメージダウンを抑制したい

など、一例を挙げましたがこのような理由が主に当てはまるでしょう。

つまり、海外旅行者がその国に訪れてGoogleで調べ物をするなどの一般的な利用の用途であれば罰する意味がないと思います。

あくまでその国に住んでいる自国民に対してGAFAを代表するサービスを利用してもらいたくないという理由や政治的な抗議を防ぐ方が目的になるためです。

また、ノーログポリシーに当てはまるVPNを使えば、VPNを利用したのか判断するのが難しいため、信頼できるVPNサービスを使う分には問題ないともいえます。

詳しくは「VPNに関する記事一覧」をご覧ください!