1年を通して過ごしやすい気候で、様々な海産物や農産物が採れる静岡県。東京から静岡へ旅行するという方も多いことでしょう。静岡からの移動手段は色々とあります。そこで今回は「新幹線・飛行機・バス」のうち、どの移動手段が最速、あるいは最安なのかを詳しく解説していきます。記事を読んで自身に適した移動手段を見つけてください。
【スピード比較】東京から静岡への行き方で早いのはどれ?

東京から静岡への移動手段を紹介して、それぞれの早さを比較していきます。
新幹線 | 東京から静岡
まずは新幹線です。東海道新幹線「ひかり」を利用することで、東京駅から静岡駅まで59分で到着します。停車駅は東京・品川・新横浜・熱海(三島)・静岡です。ひかりは毎時間1本発車します。
また東海道新幹線「こだま」の利用では1時間20分かかります。停車駅は東京・品川・新横浜・小田原・熱海・三島・静岡です。
在来線 | 東京から静岡
さらにJRの在来線を使って静岡に行くことも出来ます。
東京駅から東海道線が運行する快速アクティに乗って熱海駅まで行き、そこから東海道本線(静岡地区)に乗り換えて静岡駅へ向かいます。東京駅から熱海駅までは1時間50分、熱海駅から静岡駅までは約1時間20分、計3時間10分の所要時間です。
新宿駅を利用する場合は、湘南新宿ラインで小田原駅まで行き、乗り換えて熱海駅、さらに乗り換えて静岡駅まで行きます。所要時間は約3時間10分です。
高速バス | 東京から静岡
次にバスの利用です。東京から静岡までは直線距離で約150キロメートルなため、深夜バスよりも日中に走る高速バスがメインになります。
東名号(100号台)
まずJRバスグループが運行する「東名号(100号台)」です。東京駅八重洲南口を出発して、途中の愛鷹パーキングエリアで休憩して、静岡駅北口に到着します。また東名高速道路上にある約30の停留所に停まります。所要時間は約3時間10分です。
東名ライナーとスーパーライナー
他に同じJRバスグループが運行する「東名ライナー」や「スーパーライナー」があります。「東名ライナー」は終着駅が浜松駅、「スーパーライナー」は終着駅が名古屋駅ですが、途中東名静岡の停留所に停まります。所要時間は約2時間50分です。そこから在来バス(しずてつジャストライン)を利用して静岡駅まで20分で着けます。
新宿 – 静岡線
またバスタ新宿から静岡駅へ向かう高速バスも存在します。JRバスグループ・京王バス・しずてつジャストラインが合同運行する「新宿 – 静岡線」です。渋谷マークシティから乗れる場合もあります。所要時間(バスタ新宿から静岡駅まで)は約3時間10分です。時間によって運行会社や途中の停車駅が異なります。
ドリーム静岡・浜松1号
唯一の深夜バスは「ドリーム静岡・浜松1号」です。東京ディズニーランドを出発して、途中新木場駅・東京駅八重洲南口・横浜シティ・エア・ターミナルを経由して静岡駅に向かいます(終着駅は浜松駅)。所要時間(東京駅から静岡駅)は5時間30分です。
飛行機 | 東京から静岡
最後に飛行機です。静岡県内には富士山静岡空港があります。しかしながら、東京(羽田・成田)と富士山静岡空港を結ぶ路線は2022年の時点で存在しません。
飛行機だけで静岡にどうしても向かいたい場合には、羽田空港から新千歳空港まで行き、新千歳空港から富士山静岡空港に行くのが一番早いルートです。羽田空港から新千歳空港まで約1時間40分、新千歳空港から富士山静岡空港まで約1時間50分、乗り換え時間を考えるとトータルの所要時間は4時間を超えます。
★スピード比較の結果 | 東京から静岡
以上の移動手段を比較していくと、1番早い行き方は東海道新幹線「ひかり」を利用しての59分です。「こだま」を利用しても1時間20分と圧倒的なスピードです。次いで在来線の利用と高速バスの利用で、所要時間は3時間10分となります。飛行機の利用は所要時間が4時間を超える見込みで、あまり現実的ではありません。
【料金・安さ比較】東京から静岡への行き方で安い移動手段は?

次にそれぞれの移動手段の料金を比較していきます。
新幹線 | 東京から静岡
まずは新幹線です。東京駅から静岡駅までの運賃は乗車券が3,410円、特別料金が2,530円、計5,940円です。「ひかり」でも「こだま」でも料金は変わりません。また指定席の利用は6,470円、グリーン車の利用は8,740円となります。
さらに各種割引サービスを利用して、お得に乗車することが可能です。
スマートEX
誰でも無料に会員になれるネット予約サービス「スマートEX」を利用すれば、指定席が6,270円になります。
エクスプレス予約
有料で会員になるネット予約サービス「エクスプレス予約」では、「e特急券+乗車券」の組み合わせで指定席が5,940円、「EX予約サービス」で指定席が5,940円、席数限定・3日前までの予約が必要な「EXこだまグリーン早特」でこだまのグリーン車が6,140円です。
ぷらっとこだま
加えてJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」では、前日までの予約が必要ですが、通常期4,900円・繁忙期5,500円でこだまの指定席に乗れます。他に往復の新幹線とホテルがセットになっているパッケージツアーの利用でも、割引された運賃で乗ることが可能です。
JRの在来線(青春18きっぷ)
JRの在来線のみで静岡駅に行く場合の運賃(東京駅から静岡駅)は3,410円です。こちらは青春18きっぷが利用できます。青春18きっぷの利用期間は、3月1日~4月10日、7月20日~9月10日、12月10日~1月10日です。料金は5回分で12,050円、1回の乗車あたり2410円です。
高速バス | 東京から静岡
次いで高速バスの運賃を見ていきましょう。
東名号
「東名号」の運賃は3,080円です。高速バスネットサイトや窓口で購入できる「早売」を利用すると平日が2,600円、土休日が2,700円になります。
東名ライナーとスーパーライナー
「東名ライナー」や「スーパーライナー」の運賃(東京駅から東名静岡まで)も3,080円、「早売」の利用で平日が2,600円、土休日が2,700円です。
新宿 – 静岡線
「新宿 – 静岡線」の運賃(バスタ新宿から静岡駅まで)は月~木曜日が3,000円、22時以降の月~木曜日が3,300円、休前日・土休日が3,000円、22時以降の休前日・土休日が3,400円です。高速バスネットサイトや窓口で購入できる「得割」を利用するとそれぞれ400円割り引かれます。
ドリーム静岡・浜松1号
「ドリーム静岡・浜松1号」の運賃(東京駅から静岡駅まで)は3,000円から5,700円の間を推移しています。「得割」を利用すると2,700円から5,400円です。
飛行機 | 東京から静岡
最後に飛行機です。ここでは羽田空港から一度新千歳空港へ向かい、新千歳空港から富士山静岡空港へ行くプランの料金を紹介します。羽田空港から新千歳空港までは、「Jetstar」や「Peach」などのLCC(格安航空会社)を利用すれば、最も安い運賃は約6,500円です。
新千歳空港から富士山静岡空港は1日1便、ANAのみが運行しています。普通運賃が41,500円、3日前割引が26,000円、28日前割引が17,400円、55日前割引が12,500円、75日前割引が12,200円です。両方のフライトを最安値で行くことが出来れば、運賃は約19,000円となります。
★料金・安さ比較の結果 | 東京から静岡
料金では高速バスが当然ながら優位です。しかし、新幹線でも6000円弱の料金で東京から静岡まで移動できるため、余程交通費を節約したい場合でなければ、新幹線でのコスパにも優れているというのがこの時点でもわかります。
【比較・総合結果】東京から静岡への行き方でベストな移動手段は?

以上、東京から静岡の移動手段を早さと価格の面から比較してきました。
その上でベストな移動手段を発表します。1番におすすめする移動手段は新幹線です。
1位:新幹線
2位:高速バス
3位:在来線
「ひかり」で59分、「こだま」で1時間20分という圧倒的な早さは大変魅力的です。
運賃も割引サービスを上手く活用すれば、お得に移動できます。
次におすすめする移動手段は高速バスです。運賃が3,000円前後ととても安く、乗車時間も3時間程度なのでそこまで疲れることはないでしょう。
高速バスの次におすすめするのが在来線の利用です。乗り換えがあるため荷物を持っての移動には不向きですが、青春18きっぷを使えば途中下車を楽しみながら静岡に向かえるでしょう。最後に飛行機です。何か理由があって北海道や沖縄に寄ってから静岡に向かう場合には、ぜひ飛行機を利用してみてください。
FAQ | 東京から静岡まで