東京から宮城(仙台)までの移動手段には、飛行機と新幹線、バスがあります。お得な交通手段を選択するためには、交通手段ごとにかかる費用と時間を知った上で、利用できる割引方法を把握することが重要です。この記事では、東京都から宮城県まで行く際の、飛行機と新幹線、バスにかかる時間と費用、それぞれの割引方法について解説しています。
東京から宮城(仙台)への移動手段で早いのは新幹線

東京から宮城(仙台)に行く手段として早いのはどれなのか理由も含めてみていきましょう。
飛行機で仙台まで行く場合
まず、飛行機は乗機時間は短いですが、国内線でも1時間前には空港に行き、手続きを済ませておく必要があります。搭乗手続きと仙台空港から仙台駅までの移動時間を合計すると、飛行機は約2時間です。
また、仙台空港行きの便は成田空港からしか出ていません。羽田空港からは仙台空港行きの便はないので、成田空港までの移動時間もプラスされます。東京駅から成田エクスプレスを利用すると所要時間は50分、高速バスなら最速で60分です。
ちなみに、仙台空港は市街地から距離があります。仙台空港から市街地にある仙台駅までは、鉄道を利用して25分かかります。都内からスタートを考えた場合には、移動で3時間以上は費やすため、選択肢としては候補になりにくいことがわかります。
ちなみに、ANAのサイトでは下記のようにアナウンスがあります。
運航開始・再開・増便・休止路線のご案内(国内線)
運航休止路線
東京(成田)〜仙台間
通期(2022年10月30日~2023年3月25日)
2往復 ⇒ 運航なし
参考:ANA公式サイト
この時点でしばらくの間、飛行機は候補にならないでしょう。
新幹線で仙台まで行く場合
新幹線も20〜30分前には改札を済ませ、新幹線乗り場周辺で待機する必要があるので、飛行機を利用した場合と比較しても、時間に差はありません。
宮城県には市街地以外にも、松島や金蛇水神社などの観光スポットがありますが、利便性を考えると仙台駅から出る公共交通機関が有用です。30分前に改札を済ませても新幹線なら、2時間1分で仙台駅に到着するので、東京から宮城に行くなら新幹線の方が早く着きます。
スピード比較の結果
以上のことから、東京から宮城(仙台)への移動手段として早いのは新幹線になります。
※現在はANAの公式サイトでも飛行機は運行がしていないようですので、候補から飛行機は外れます。
そして、バスは5時間30分以上かかるため、移動手段としては候補に入りにくいでしょう。
【料金・安さ比較】東京から宮城(仙台)への行き方で安い移動手段は?

東京から宮城までの移動手段で、一番安いのはどの交通機関なのかを比較して見ていきましょう。
高速バスで仙台まで行く場合
東京都から宮城県への交通費用で1番安いのは、バスです。
バスタ新宿から仙台駅東口までをつなぎ、料金は2500〜3000円になります。
新幹線で仙台まで行く場合
東京から宮城(仙台)までの移動手段で2番目に安いのは、新幹線です。
JR東北新幹線の「はやぶさ」の普通指定席を利用した場合の交通費用は11410円、
「やまびこ」の普通自由席を利用した場合は10560円です。
新幹線の料金は2つの割引方法があります。
お先にトクだ値スペシャル
1つは、「お先にトクだ値スペシャル50」です。「トクだ値10」、「お先にトクだ値30」、「お先にトクだ値35」、「お先にトクだ値スペシャル50」と、数字が大きくなるほど割引率も高くなります。対象は指定席のみになりますが、乗車する日の20日前の午前1時40分までにネットから予約することが、「お先にトクだ値スペシャル50」の利用条件です。
発売期日最終日にシステムメンテナンスが実施される場合は、21日前の23時50分までの購入が対象です。この割引を使えば新幹線の料金は、「はやぶさ」は5600円、「やまびこ」なら5440円になります。
「はやぶさ」は東京駅から仙台駅までを1時間31分、「やまびこ」は2時間6〜18分でつなぎます。
株主優待
もう1つの割引方法が、株主優待です。株主に発行される株主優待券を利用すれば、新幹線の料金は「はやぶさ」が6840円、「やまびこ」は6650円になります。株主ではなくても、株主優待券を利用する方法があります。
優待券が必要なかったり、期限内に優待券を使えなかったりした株主が金券ショップに売却するケースがあり、株主優待券が2000円程度で販売されているのです。
「はやぶさ」の場合なら6840円と2000円で、8840円になります。早めに予定が決まっているなら、割引率の高い「お先にトクだ値スペシャル50」、時間がない場合は金券ショップに株主優待券が販売されていないかを確認すると新幹線の料金を抑えられるでしょう。
飛行機で仙台まで行く場合
飛行機は現在ほぼ休止です。詳しくはANAのサイトをご覧ください(22年10月9日確認済み)
東京都から宮城県に行く飛行機は、成田空港から出発するANAだけです。PeachやJetstarなどのLCCは運航していません。関西国際空港や伊丹空港、中部国際(セントレア)空港からは、仙台空港行きのPeachやIBEXエアラインズが運航されています。愛知県の常滑市にある中部国際空港から出発するPeachの航空券を早期割引で購入すると7050円になりますが、バスタ新宿から5時間30分以上かかるので現実的ではありません。
飛行機を利用する場合にも、2つの割引方法があります。
飛行機割引詳細
株主優待券
1つは株主優待券です。新幹線同様、ANAの株主が使い切れなかった優待券を、金券ショップに売却するケースがあります。優待券は金券ショップで、2000~3000円で販売されています。株主優待券を利用すると飛行機の料金は21180円が10930円に割引され、金券ショップの費用を足しても12930円です。
早期割引
もう1つの割引方法が早期割引です。ANAの航空券にも早期割引があり、早めに購入すれば14480円まで割引されます。ただし、2つの注意が必要です。1つは便の変更には対応してもらえません。もう1つは、払い戻しの場合は30日前までに申請する必要があります。急な予定変更の際に、航空券の早期割引は損をする可能性があり、株主優待券ほど割引率も高くありません。
飛行機で東京から宮城に行く場合には、株主優待券を利用する方が交通費用を抑えられるでしょう。
料金・安さ比較の結果
東京から宮城までの交通費用は割引などで安い場合でも、バス2500円、新幹線5440円、飛行機12930円となっています。東京から宮城の移動手段では新幹線が料金でも優位であることがわかります。
【比較・総合結果】東京から宮城(仙台)への行き方でベストな移動手段は?

以上の所要時間と価格の比較を踏まえ上で、東京から宮城(仙台)に行く手段では新幹線を利用するのがベストです。
1位:新幹線
2位:高速バス
3位:飛行機(ほぼ休止状態)
新幹線は、移動にかかる時間と交通費用のバランスが取れています。「はやぶさ」を利用した場合、余裕をもって30分前に東京駅に着いておいても、2時間1分で仙台駅に着きます。
利用の20日前の購入が条件の「お先にトクだねスペシャル50」なら料金は5600円です。
移動にかかる時間は、新幹線と飛行機、バスの中で1番早く、交通費用は2番目に安くなっています。移動にかかる時間と費用のバランスが良い新幹線が、東京都から宮城県へ行く交通手段として1番おすすめです。
2番目におすすめは、夜行バスです。理由は2つあり、1つは交通費用の安さです。週末や繁忙期を除いて、早めに予約すれば夜行バスの料金は2500円になります。新幹線の半分以下の交通費も魅力です。もう1つの理由は、夜行バスなら深夜に出発して早朝に着くので、日中の活動時間を確保できることです。
バスで東京都から宮城県まで行く場合は、5時間30分以上かかります。午前9時の便で出発しても、到着は15時前です。旅行であれば、宿泊施設のチェックインの時間を考えると、観光に充てる時間は少なくなってしまいます。24時10分バスタ新宿発の深夜バスでしたら、仙台駅前に着くのは6時20分です。
早朝から活動できるので、1日を有意義に使えるメリットがあります。ただし注意点が1つあり、どんな環境でも睡眠が取れる人でなければ、夜行バスは適していません。夜行バスは座った状態で睡眠を取るため、寝れない可能性があります。座席を倒すのにも限界があるので、熟睡は難しいでしょう。
結果、総合的にみても新幹線がもっとも移動手段ではおすすめです。
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