日本海に面して白神山地などの雄大な自然に囲まれ、きりたんぽや比内地鶏などのグルメも豊富な秋田県。東京から温泉目的で旅行する人も増えています。東京から秋田までどの移動手段を使えばいいか迷う人もいるでしょう。そこで今回は東京から秋田への移動手段である「新幹線・飛行機・バス」の中から、スピードや料金を比較した上で、どれがベストな移動手段かを紹介していきます。
【スピード比較】東京から秋田への行き方で早いのはどれ?

東京から秋田の移動手段でどれが早いのかを比較していきましょう。
新幹線 | 東京から秋田
まずは新幹線です。
東京駅から秋田駅まで秋田新幹線「こまち」が運行しています。
盛岡駅までは東北新幹線「はやぶさ」と連結した状態で走り、盛岡駅で切り離されます。
東京駅からは1日15本運行しており、所要時間は3時間50分です。なお盛岡駅から秋田駅までJRの在来線を使うと、田沢湖線で大曲駅まで行き、奥羽本線に乗り換えて秋田駅まで行きます。
ただし盛岡駅から秋田駅までの所要時間が、「こまち」の利用で90分のところ、在来線の利用だと約3時間かかります。トータルで5時間20分になります。
飛行機 | 東京から秋田
次に飛行機です。秋田県内には、秋田空港と大館能代空港という2つの空港があります。
①羽田空港から秋田空港へはANA(全日空)が1日5便、JAL(日本航空)が1日4便運行しています。「Jetstar」や「Peach」などのLCC(格安航空会社)は運行していません。
所要時間は1時間5分です。秋田空港から秋田駅西口までリムジンバスが運行しており、所要時間は40分です。
計1時間45分です。
②羽田空港から大館能代空港へはANA(全日空)が1日3便運行しています。こちらもLCCは運行していません。
所要時間は1時間10分です。大館能代空港から秋田駅までは、まずリムジンバスで鷹ノ巣駅まで向かい、そこから奥羽本線に乗り秋田駅へ向かいます。所要時間は大館能代空港から鷹ノ巣駅まで20分、鷹ノ巣駅から秋田駅まで1時間30分です。
計3時間です。
高速バス | 東京から秋田
最後にバスです。東京から秋田までの直線距離が約450キロメートルもあるので、深夜バスがメインになります。東京駅からは様々な会社が視野バスを運行しています。
オリオンバス
まずオー・ティー・ビーが運行する「オリオンバス」です。東京駅鍛冶橋駐車場から出発して、横手駅・大曲駅を経由して秋田駅に到着します。途中上河内サービスエリア、国見サービスエリア、北上金ヶ崎PAサービスエリアで休憩します。所要時間は9時間45分です。
ジャムジャムライナー
次にジャムジャムエクスプレスが運行する「ジャムジャムライナー」です。バスターミナル東京八重洲から出発して(バスタ新宿・大宮駅からも乗れます)、横手駅・大曲駅を経由して秋田駅に到着します。所要時間は10時間20分です。
ドリーム秋田・東京号
最後にJRバスが東北運行する「ドリーム秋田・東京号」です。東京駅八重洲南口から出発して(ドリーム秋田・東京1号の出発地は東京ディズニーランド)、途中どこも経由せずに秋田駅に到着します(終点は秋田ポートタワー・セリオン前)。所要時間(東京駅から秋田駅まで)は8時間40分です。
キラキラ号
バスタ新宿(新宿駅)からも深夜バスは運行しています。まずさくら観光が運行する「キラキラ号」です。バスタ新宿(出発地は横浜シティ・エア・ターミナル)から出発して、横手駅・大曲駅を経由して秋田駅に到着します。所要時間(バスタ新宿から秋田駅まで)は10時間10分です。
KB301
次に千葉みらい観光バスが運行する「KB301」です。バスタ新宿から出発して、盛岡駅を経由して秋田駅に到着します。所要時間は9時間40分です。
★スピード比較の結果 | 東京から秋田
以上それぞれの移動手段を紹介した上で、1番早いのは飛行機の利用(羽田空港-秋田空港)の1時間5分となります。ただしチェックインの時間や秋田空港から秋田駅までの移動時間を加味すると、約2時間の所要時間です。それでも圧倒的な早さを誇ります。次に新幹線の3時間50分です。深夜バスは所要時間が8時間40分から10時間20分と、かなりの長時間になります。
【料金・安さ比較】東京から秋田への行き方で安い移動手段は?

次に東京から秋田までの移動手段の価格を比較していきます。
新幹線 | 東京から秋田
最初に新幹線の運賃です。秋田新幹線「こまち」を利用して、東京駅から秋田駅までの運賃は17,820円(乗車券10,010円・特別料金7,810円)です。グリーン車になると23,090円です。
新幹線を利用する際に、各種割引サービスを使うことで、お得に乗車することができます。
- まず東京駅から秋田駅の営業キロが601キロ以上となるため、往復割引が可能です。運賃は乗車券が10%引かれて16,810円です。
- さらに「えきねっと」の会員限定の割引サービスがあります。「えきねっと」は誰でも無料に会員になることが可能です。
会員であれば、「新幹線eチケット」の利用で200円が割引されます。 - また当日1時50分までに申し込むことで割引サービスが受けられる「とくだ値」、13日前の1時50分までに申し込む「お先にトクだ値」、20日前の1時50分までに申し込む期間限定の「お先にトクだ値スペシャル」があります。
それぞれ「とくだ値」が5%~40%、「お先にトクだ値」が25%~40%、「お先にトクだ値スペシャル」が50%引きです。 - 加えてJR東日本の「びゅうトラベル」で新幹線のチケットとホテルをセットで申し込めば、運賃が割り引かれます。
飛行機 | 東京から秋田
では飛行機の運賃を見ていきましょう。
羽田空港から秋田空港までの運賃は10,790円~30,290円の間を推移します。
秋田空港から秋田駅西口までリムジンバスの運賃は950円です。
羽田空港から大館能代空港までの運賃は11,790円~16,790円の間を推移します。
大館能代空港から鷹ノ巣駅までのリムジンバスの運賃が290円、鷹ノ巣駅から秋田駅までの運賃が1,520円です。
お盆や正月、ゴールデンウィークの時期は飛行機の運賃が高くなり、6月や11月は運賃が安くなります。
また各航空会社には早期購入割引が用意されています。
ANAの割引
ANAは前日までに航空券を申し込む「特割1」、21日前に申し込む「旅割21」、28日前に申し込む「旅割28」、45日前に申し込む「旅割45」、55日前に申し込む「旅割55」、75日前に申し込む「旅割75」です。
JALの割引
JALも同じように前日までに航空券を申し込む「特便割引1」、21日前に申し込む「特便割引21」、28日前に申し込む「先得割引プランA」、45日前に申し込む「先得割引プランB」、55日前に申し込む「スーパー先得」、75日前に申し込む「ウルトラ先得」です。75日前に申し込めばかなり割り引かれた運賃で飛行機に搭乗できます。
高速バス | 東京から秋田
最後に深夜バスの運賃を見ていきましょう。
- 「オリオンバス」の運賃は最低価格が4,900円~となります。
- 「ジャムジャムライナー」の運賃は6,000円~10,000円です。
- 「ドリーム秋田・東京号」の運賃は6,900円〜9,900円です。早期購入割引やウェブサイトからの購入での割引があります。
- 「キラキラ号」は5,000円〜9,290円です。インターネット予約専用割引プラン「キラ割」も用意されています。
- 「KB301」5,000円〜7,300円です。
★料金・安さ比較の結果 | 東京から秋田
以上総括すると、一番運賃が安い移動手段は深夜バスです。どの深夜バスも6000円前後で乗ることができます。
次に飛行機です。前もって旅行の予定が分かっている場合には、事前に航空券を申し込むことでかなり破格の運賃で出かけられます。最後に新幹線です。こちらも「えきねっと」を利用すれば飛行機と遜色のない運賃で乗れます。
【比較・総合結果】東京から秋田への行き方でベストな移動手段は?

以上東京から秋田までの移動手段を、早さと価格の面から比較していきました。
これらを踏まえた上で、1番おすすめする移動手段は飛行機です。
1位:飛行機
2位:新幹線
3位:高速バス
秋田空港が秋田駅から少し遠いというデメリットもありますが、圧倒的な早さと1万円前後の運賃は コストパフォーマンスがとてもいいです。
2番目におすすめする移動手段は新幹線です。秋田新幹線「こまち」は、岩手駅から秋田駅までの区間を高速運転できない影響で、思ったより時間がかかります。今後乗車時間が短縮されるようであれば、飛行機よりもおすすめする可能性を秘めています。
最後に深夜バスです。所要時間が軒並み9時間~10時間かかるため、身体への負担があります。しかし運賃の安さは魅力的です。また最近の高速バスは足元が広かったり、充電ポートが付いていたりと快適に過ごせるようになりました。体力に自信のある方はぜひ活用してください。
FAQ | 東京から秋田まで