引っ越し後にパスポートの住所変更は必要なのか?それとも不要なのか?パスポートに関する疑問を解説!

引っ越し後、区役所で転入届を提出した後には様々な変更手続きをしなければなりません。その一つとして免許証があります。身分証の中でも利用頻度が高いため必ず変更する証明書です。では、パスポートはどうでしょうか?パスポートも免許証と同様に身分証として使われるイメージがあるため、住所変更が必要に思われるかもしれません。実際はどうなのか、この記事でパスポートに関する疑問を説明致します。

住所が変わってもパスポートの住所変更の必要はない!

パスポートには「住所の記載」がありません。そのため、引越しをしても住所変更の手続きは必要ないというのが結論です。もし、旧住所の記載で気になるようでしたら、「所持人記入欄」という自分で住所を記入する箇所がパスポートの最後のページにあるため、手書きで記載するという方法が取れます。その際には、

旧住所を二重線で消す→新住所を記入

という訂正になります。

この際、修正ペンや紙類で訂正することはNGです。二重線で消して訂正するのが正しいやり方です。ちなみに、令和2年2月4日以降に発行されたパスポートは所持人記入欄がなくなりました。

つまりパスポートでは、住所変更に関しては気にしなくていいと考えられます。

所持人記入欄は、旅券所持人の氏名や現住所等を任意で記入する欄ですので、住所が変更になった際に以前の住所を二重線で消した上で、欄内に新たな住所を書くことができます。ただし、所持人記入欄がいっぱいになったからといって、査証欄等の他のページに住所等を記載することは控えてください

参考:外務省

また、パスポートの住所欄がいっぱいで書けなくなったときも注意が必要で、欄外に書いたりすることはNGです。パスポートとして使えなくなる場合もあるためです。パスポートでは住所変更は重要なことではないため、「所持人記入欄が廃止」になった今は訂正する必要はありません。

パスポートの疑問まとめ

パスポート手続きを行うのはどんな場合か?

例えば、本籍地が変わる場合などは、パスポート手続きを各自治体の旅券センターで行わなければなりません。また、戸籍上の姓または名を変更した場合や、婚姻や養子縁組などにより、戸籍上の姓を変更した場合なども同様です。

パスポートは5年と10年間どっちがおすすめか?

パスポートの種類申請発行時の手数料
10年間有効16,000円
5年間有効(12歳以上)11,000円
5年間有効(12歳未満)6,000円

パスポート料金(大人)で見ていきますと、5年用は11,000円で、10年用は16,000円、つまり、5年と10年間での料金差額が5000円ですので、一般的にはコスパで考えても10年パスポートがおすすめです。

では、5年パスポートがおすすめな人はどんな人かというと、1年に10回以上海外へ行く人であったり、旧共産圏やイスラム国のスタンプが多い方はパスポートチェックが厳しくなる可能性があるため、このようなケースでは、5年パスポートがおすすめです。

また、18歳から10年パスポートが取れますが、18歳で取得すると次の更新が28歳になるため、その間に男女ともに顔や見た目の雰囲気が変わる人も多いと思われます。そのため、若い世代は5年パスポートにしておく方が無難かもしれません。

パスポート手続きのよくある質問

住所が変わった場合には、何か手続きは必要ですか?

手続きは不要。「所持人記入欄」がある場合にはそちらに変更後の住所を記入できます。

氏名・本籍など変わった場合には、何か手続きは必要ですか?

手続きは必要。「記載事項変更申請」の手続きをする必要があります。

「所持人記入欄がないパスポート」は本人確認書類として使えますか?

所持人記入欄がないパスポートは、本人確認書類としてご利用いただけません。2020年2月4日以降に発給申請されたものは、所持人記入欄が始めからないため、実質パスポートは本人確認書類として使うことができなくなりました。