海外で安くて安心できるホテルはどのように探すのがベストでしょうか。安すぎるホテルは海外では危険な可能性もありますし、一方で、宿泊費を抑えたいという人もいるかと思います。人口の多い国や治安が悪そうな場所に宿泊するともなれば、ダメなホテルもあるため、見極めるのが難しいです。そこで今回は、安くても快適なホテル探しをテーマに海外のホテル探しについてご紹介します。ここでは、日本でいう「東横インやアパホテルなどの平均レベルのホテル探し」の際に参考になる情報を解説しています。この記事を見れば、海外のホテル探しの際に役立つことでしょう。
海外の安いホテル探しはどの予約サイトを使うかが大事!
まずは、海外でのホテル予約サイトはどれを使うかが重要です。日本では「楽天トラベル」や「じゃらん」など日本企業が運営する予約サイトがよく使われるイメージですが、結論、海外の宿探しには向いていません。
例えば、楽天トラベルで約1ヶ月後の日付で平日に泊まれる宿を調べたところ、最安9000円代でヒットしました。(例:2023年6月/中国上海)byリサーチ日2023年5月5日

最安がその価格帯となっていたので、これは少し高いと思われます。海外旅行では日帰りではなく、数日連泊することが多いはずですので、1泊の宿泊費はできるだけ抑えたいことでしょう。
これから紹介する外資系のホテル予約サイトで検索すると、日系のホテル予約サイトよりも安いホテルが見つけられます。
外資系ホテル予約サイト
- Booking.com(ブッキングドットコム)
- Expedia(エクスペディア)
- Trip.com(トリップドットコム)
- agoda(アゴダ)
- Hotels.com(ホテルズドットコム)
上記、5つに絞ってここでは解説していきます。それぞれ宿泊予約アプリがありますので、合わせてインストールしておくとよいでしょう。
Booking.com(ブッキングドットコム)

■特徴
ブッキングドットコムの特徴は、絞り込み検索が充実していて使いやすいサイトです。オランダの企業が運営している宿泊予約サイトで、世界で圧倒的利用者が多いサイトでもあります。宿泊施設の種類も充実しており、「宿泊日直前にキャンセルが無料」なプランが多いことも特徴です。
Expedia(エクスペディア)

■特徴
エクスペディアが利用される理由として、ホテル価格の変動が少ないこと。楽天トラベルなどでは土曜日や祝日には割り増し料金でホテル代が大幅に高くなることもありますが、エクスペディアでは割り増しがありません。そのため、安心して宿泊の予約が可能です。また割引では、「AIR+割」という、航空券と宿泊施設の予約を一緒に予約すると割引されるサービスがあります。この割引では、ホテル代が最大全額OFFになる場合もあるそうなので、航空券も一緒に予約する際には利用を検討してみてもいいかもしれません。そして、世界最大の旅行予約サイトと言われるため、世界のあらゆるホテルを予約することができるのもメリットの一つです。個人的には、地図でホテル検索の際に、料金表示と場所が一緒に探せる点が一番メリットに感じています。ちなみに、トリップドットコムや、ホテルズドットコムは子会社です。
Trip.com(トリップドットコム)

■特徴
トリップドットコムの特徴は、中国全都市を隈なく網羅するといわれる中華圏に強い旅行予約システムです。OTAの中では最大規模で、中国での売上高は世界で3位とされます。日本に訪れる訪日中国人の過半数が利用しているとされるため、中国でホテルを予約する際にもおすすめといえます。
agoda(アゴダ)

■特徴
agoda(アゴダ)の特徴は、東南アジア圏に強い予約サイトです。アジア圏の宿泊施設をアゴダが独占契約していたりするなど、アゴダのサイトでしか扱わないホテルなどもあります。また、小さい町やアジアのローカルエリアに旅行に行った際の宿探しに困ったときもアゴダで探せば、宿泊施設が見つかる可能性が高いです。そして、ブッキング・ホールディングスの一つでアジアを中心とした250万以上の世界の宿泊施設を掲載しているとされます。ベスト価格保証というアゴダよりも安い金額を出している予約サイトがあった場合にはその価格よりも安くしてくれる制度もあるため安心して利用できるサイトです。
Hotels.com(ホテルズドットコム)

■特徴
ホテルズドットコムの特徴は、「10泊すると1泊無料」というサービスを提供しています。これは10泊の宿泊料金の「平均価格を上限に1泊の宿泊が無料」になる特典です。上限を超える場合には、差額を支払う必要がありますが、この特典は他のホテル予約サイトにはない大きなメリットです。ただし、最終宿泊日から12ヶ月以内に特典を利用する必要があります。
それぞれの予約サイトを利用して実際に安いホテルを探してみましょう。
海外宿泊予約サイトを使った安いホテルの探し方を説明

ここでは、例として中国上海のホテルを検索してみます。比較しやすいように下記の条件は設定しています。
■条件
- 1ヶ月後の同じ日付で価格変動が少ないと思われる平日
- 平均より良い評価のホテル
- 日本円で7000円以下の部屋
例:2023年6月7日(水曜日)チェックイン予定で検索(1ヶ月前の5月に検索)
それぞれアプリの使い方は異なりますが、絞り込み検索はどれも同じような使い方が可能です。
日付、エリア、料金、部屋タイプ、口コミなど。ここでは、東横インやアパホテルに近いホテルを探せるよう絞り込みをして検索致します。
①Hotels.com(ホテルズドットコム)で宿を検索

全体的に母数が少ないと感じました。アプリ自体の使いやすさは普通で絞り込み検索も問題なく使えますが、マップ検索があまり使いやすいとは言えません。あくまで個人の主観ですが、アゴダのマップ検索が非常に見やすいため、それと比較すると少し見劣ります。
それでも、ホテルズドットコムの「10泊すると1泊無料」があるため、同じホテルに他の予約サイトを通して宿泊するなら、ホテルズドットコムを利用するというのは賢いかもしれません。
例えば、単純計算で、5000円のホテルを10泊したら、次の宿泊代は5000円分が無料になるわけです。これはホテル代の平均値で決まるため、高いホテルに泊まる人ほど恩恵は受けられます。
②Trip.com(トリップドットコム)で宿を検索

上海のホテル探しで一番おすすめできる予約サイトはトリップドットコムかもしれません。やはり中華圏に強い予約システムというだけあり、様々検索結果にホテルが並びます。
そして、検索結果に表示されるホテル料金が税込表示でわかりやすいです。さらに、絞り込みは細かく3000〜7000円、ホテルランク条件も指定するなど幅広く調べられるので、おすすめです。
③Booking.com(ブッキングドットコム)で宿を検索

上海周辺縛りで32件がヒットしました。アプリのインターフェースが使いやすくて見やすいため、ホテルは探しやすいです。ホテルタイプで絞り込みをしてもホステルなども一部ヒットするのは注意が必要です。
④Expedia(エクスペディア)で宿を検索

検索ヒット数は1000件を超えましたが、相当数が完売になっていました。また、7000円以下という絞り込みができず9000円以下で検索しています。エクスペディアは単体で上海市内の安いホテルを探す際にも使いやすいと思います。
⑤agoda(アゴダ)で宿を検索

様々な検索方法がある中でマップ上に金額とホテルがわかりやすく表示される機能は現地での宿探しにはとても便利です。アゴダのアプリはマップ検索がとても使いやすいです。
絞り込みでは、エリアの範囲を細かく刻んだ条件の設定ができるため、特定の地域で過ごしたいといった場合の宿探しにも有効です。割引クーポンなども随時提示してくれるため、使い方次第では素早くお得な宿探しができます。
まとめ
上記のようにアプリでホテルを探す際には地図上で探すか、絞り込み検索で探すかになってくると思います。
今回はアジア圏である中国の上海の安いホテルを探す例で簡単に解説致しました。
結果、上海のホテルを探すという条件もとでは、アジア圏に強い「トリップドットコム」「アゴダ」がコスパに優れたホテルを探すには向いていそうだなというのが感想です。(安くて一定水準のホテルがたまたま多くあるように思えたため)
違う日付やタイミングによってホテルの良し悪しは変わってくるため一概には言えませんが、海外OTAのアプリは全てインストールしておくとよいでしょう。アジア以外の国では、それぞれの予約システムでまた違った結果になってくると思います。
実際に海外で現地でホテルを探すとなった場合などにも、今回紹介した予約サイトでホテル探しは大体クリアできると思われます。
ぜひ、海外旅行の宿探しの参考になれば幸いです。