観光で人気の福岡県。近年、移住先としても注目を集め他県から福岡へ引っ越しをする人々が増えているようです。その理由はなぜでしょうか?
ここでは、実際に東京に10年以上住んでいた筆者が、思いつきで福岡へ移住してみて、良かったことや悪かったことなど実体験を元に本音で記事にしています。
福岡へ移住を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
福岡へ移住しようと思ったわけ
まず、私が福岡に移住しようと思った理由は、大きくわけて下記の3つになります。
- 家賃が圧倒的に安い
- 基本的に電車に乗らなくていい
- 綺麗な女性が他の都道府県よりも多い
単純で王道かもしれませんが、これだけの理由です。
他にもご飯が美味しいなど様々な理由がありますが、上記の3つの理由が私にはとても魅力に思えました。
ちなみに、私が今まで住んだことがある地域は下記です。
東京:神田、八王子、池袋、東部練馬、堀切菖蒲園、鶯谷、東新宿、西新宿五丁目
大阪:日本橋近辺
新潟:新潟市
そんな引越しオタクの私が福岡へ移住した理由を、もう少し掘り下げて解説します。
①家賃が圧倒的に安い

元々、東京に住んでいた頃は都内で仕事をすることが多く、山手線内にも住んでいました。
しかし、東京23区内は家賃が高く、家賃7万円以内に抑えようとすると「狭い部屋か・駅から遠い・築年数が古い」など、なにかしら妥協しないといけません。
それは、日常生活で不満になることが当時の私には多かったです。
特にキッチンが広い部屋を選ぼうとすると家賃が高くなり、家賃が10万円近くなるのは、凡人サラリーマンの私にはきつかったです。
そのため、当時は仕方なくキッチンが狭い部屋に住んでいました。
それでも毎月家賃7万円はなにもしなくても消える東京生活に疲弊・・。
そして、福岡にたまたま観光に訪れた際に、街の不動産屋の看板を見て、福岡の家賃相場が非常に安いことに気づきました。
福岡では市内の中心部にも関わらず、家賃が3万円〜5万円代のお部屋がザラにあるのです。
しかもネットで様々な物件写真を見ても普通に綺麗な部屋があり、1DKで家賃42000円などもあります。
その家賃の安さに魅力を感じたのが一つ目の理由です。
②基本的に電車に乗らなくていい

東京に住んでいた頃は仕事も様々していた私は、転職回数が多くその都度引越しをしていました。
それでも職場の多くは都内の一等地であったりするため、基本的に電車通勤せざるを得ません。
バイクなどで通勤や移動をしても駐車場が割高のため、都内の移動・交通手段は主に電車という人は多数でしょう。
また、都内在住者であれば日常茶飯事ですが、人身事故や不足の事態により電車が止まることも多々あります。
つまり、予定が狂うことが多くありますし、毎日電車代もかかります。
一方、福岡市内であれば、バイクや車で通勤も可能ですし、福岡中心では駐車場も割安で移動やアクセスで困ることがありません。
チャリチャリのようなシェアサイクルも街のいたるところに普及しているため、自転車でも移動は事足ります。
事実、福岡へ移住してから電車に乗ることはほとんどなく、交通面で不便だなと感じたことは一度もありません。
これがコンパクトシティ福岡の魅力といえるでしょう。移動の便利さが二つ目の理由です。
③綺麗な女性が他の都道府県よりも多い

これは完全に男性目線での理由になってしまいますが、福岡の女性は綺麗な人が多く感じます。
なにかそれで経済的なメリットがあるのかと言われると答えにくいですが、逆の視点でみると高齢者ばかりの地域よりも、若くて綺麗な女性がいっぱい住んでいる地域に魅力を感じませんか。
この問いで考えると多くの男性が魅力を感じるではないでしょうか。
ちなみに、人口比率でみても福岡県は男性よりも女性の人口の方が多いというデータもあり、数字でみても男性にとってはいい出会いがあるかもしれません。
いわゆる期待値というのは大きな誘因になるといえます。綺麗な女性が多いことが三つ目の理由です。
福岡へ移住して3年が経った今・・実際はどうなのか?
福岡へ移住した理由を改めて振り返ってみましたが、福岡のイメージとしてはよく抱かれる印象があるかもしれません。
しかしながら、福岡へ移住してみて良かったこともあれば、悪かったこともあります。
ここではそれぞれ解説致します。
福岡へ移住して良かったこと
まず、冒頭あげた①②③の移住を考えた際の理由は、完全にその通りです。
移住前に思っていたことと移住後に感じたギャップはこの点では相違はありません。
事実、家賃は抜群に安いですし、交通の便が素晴らしい、女性も綺麗で美人が多いのは事実として感じています。
他に良い点を挙げるならば下記になります。
- 食事が美味しい、新鮮な食材も手に入る
- 駐車場が多く割安に車やバイクを所有できる
- フードデリバリーが栄えているため、人気の飲食店を自宅で楽しめる。
生活する上で食というのは非常に大事です。東京ではお金を出せばいい食事ができますが、福岡では普通の飲食店が普通に美味しいと感じます。
また、ウーバーイーツ加盟店がとても多く、美味しい食事が自宅でサクッと食べられるのは魅力です。
あとは、車やバイクの駐車場が安いので、乗り物を所有する人にはかなりのメリットになるでしょう。
福岡へ移住して良くなかったこと
移住してみてこれは良くなかったと思うことはけっこうありました。
特に関東に住んでいた期間が長い筆者としては移住して失敗したなと思ったことを、ここでは5つ紹介いたします。
①ヒトについて
私は意外にもこれで移住を失敗したと思う人がいるのではないかと思います。
事実、私も福岡にきてからヒトで嫌な思いはしたことがあります。
例えば、一部の店舗ですが、飲食店の店員さんがやたら態度が悪い・・適当な感じなど!
福岡市内では特にそういう気分になることがあったため、他の都市に比べて飲食店では、嫌な思いをする機会が増えたのは事実です。
東京や大阪では、日頃そこまで感じることはなかったのですが、福岡に来てから飲食店に入るときには、必ず口コミをチェックするようになりました。
私の勝手な見解ですが、福岡中心部は若者の人口が多く、学生も多いため、バイトテロを起こしそうな人が飲食店に勤めていたりする確率が高いのだと勝手に思っています。
②仕事について
なによりも仕事が優先順位として重要と思う人が多いと思います。
筆者も東京から福岡へ移住した初期の頃は、福岡でサラリーマンを試み、求人サイトや転職サイトを見ては仕事探しもしましたが、思った以上に福岡には魅力的な仕事がないと感じました。
人それぞれ感じ方が違うと思いますが、私には魅力と感じるお仕事がなく、移住したての頃はウーバー配達員をしていました。
おかげで福岡の土地勘や人や文化について、より一層知ることができたので結果として良かったのですが、東京に長くいた人間からすると、仕事がないと思う可能性は高いでしょう。
実際に「福岡+仕事ない」のワードで自然と調べているときがあったので、移住組にとっては意外と苦労するかもしれません。
③生活費はそこまで変わらない
これは、家賃だけで見ると福岡はメリットしかありませんが、衣食住でみた場合には、食費は東京に住んでいた頃と実際はそこまで変わりません。
また光熱費は九州の方が相対的に高い気がします。大きく変わるのは「家賃と交通費」のコスト削減と思った方がいいでしょう。
私の場合ですが、家賃と交通費が節約できた分だけで見ると、およそ4万円近く下げることができた気がします。
④保険料が高い?
意外な落とし穴ですが、東京よりも国民健康保険料が高い傾向にあります。もちろん市区町村で違いはありますが、多くの場合、福岡市は割高傾向のようです。
つまり、フリーランスや自営業の方が相対的に出費が減らせると思って移住すると、国民健康保険料の通知書が来たときにびっくりするでしょう。
年収300万円の場合(例:35歳単身)
福岡市:239,360円
新宿区:175,509円
上記の比較例のように、新宿区よりも福岡市の方が国保負担が高く、年間7万円近くも変わるのです。
これは、自営業者にとってはデメリットと言わざるをえません。
こういうところは移住する前に細かく計算することはあまりないでしょう。移住して翌年になって気づくものです。
⑤福岡のとんこつラーメンが苦手
食べなければいいだけのことですが、基本的にとんこつラーメンは嫌いではありません。しかし、福岡の特定のお店のとんこつラーメンはどうしても苦手です。お店の外まで漂う強烈な豚骨の匂いがどうしても関東育ちの私には合わないのです。
かといって、とんこつラーメン意外のおいしいラーメン屋さんが福岡にはあまりありません。
どうしても人気のラーメン屋はとんこつベースが多く、煮干しや醤油系の関東では定番のラーメンが少ないのがネックです。
東京でラーメン屋巡りをしていた私には福岡のラーメン文化は合わないと思いました。
仕事優先の人は福岡へ移住するのはやめた方がいいと思う!
福岡への移住について、実体験を元に振り返ってきました。参考になりましたでしょうか?
働き方がこの数年で大幅に変化してきたこともあり、近年移住を意識する人々は増加傾向です。
そんな中、移住候補として福岡県を挙げる人は多いと思われます。
今回、東京から福岡へ移住を考える人の参考になるよう実体験を書き記しました。どう感じるかは人それぞれだと思いますが、少なくともメリット以上にデメリットが意外に感じられました。
仕事面では魅力に劣り生活面では魅力的!
仕事をとるか生活をとるかで考えた際に、もしあなたが現役世代であれば、東京に住んだ方が仕事では有利と感じます。
多くの人は仕事を優先した生活を選ぶと思われるので、移住はおすすめしにくい理由がここにあります。
一方、移住後も仕事に困らず問題なく生活できるならば、実質的に生活コストが下がる分、移住するメリットがあるといえるでしょう。